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糖尿病の合併症

 糖尿病は、治療を怠るといろいろな余病が起こってきます。 このことを「合併症」と呼んでいます。
 糖尿病の合併症の多くは、高血糖に関係します。 血糖を目標範囲内にコントロールできていれば、患者さんの多くは合併症にかからないと言われています。
 血糖値を出来るだけ正常近くに維持できるように、生活習慣を見直しましょう。

糖尿病性網膜症
高血糖が続くと、目の中の網膜にある小さな血管の障害が少しずつおこります。これを糖尿病性網膜症と言います。はじめは網膜の一部に小さな点状の出血が小数見られますが、この時点では患者さんの視力はほとんど正常です。患者さんの視力が落ちてきたごろには、目の中はかなりひどい状態となっており、手遅れのことが多いのです。糖尿病と診断されたら主治医との相談のうえ、定期的に眼科受診しましょう。
血糖のコントロールがよく定期的に眼科受診している患者さんは、ほとんど失明することがありません。しかし血糖コントロールが悪く眼科の受診も受けないと発見が遅れると失明する事があります。
糖尿病性腎炎
腎臓は、血液中にたまる各種老廃物や有機物質をろ過し、尿に捨てる大切な臓器です。
この臓器が高血糖にさらされると細胞が徐々に傷害され尿に蛋白が出るようになります。
その程度がだんだんひどくなると高血圧が出現し老廃物有毒物質をろ過する力が失われ尿毒症になります。こうなると人工透析にて血液をきれいにしてやらなければならなくなります。腎症も網膜症と同じくその多くは全く自覚症状がありません。放置すると次第に尿蛋白が増え手足などのむくみが出現しますが徐々に進行するので多くの方は無自覚です。
腎不全末期の尿毒症一歩手前になると初めてはきけ、食欲不振、呼吸困難などの自覚症状などが出てきます。
しかし病院で簡単な検査である尿中の尿蛋白(アルブミン尿)を検出することにより、早いうちに発見することが出来る為、この尿蛋白の有無を調べる検査は、少なくとも4ケ月に1回は受けましょう。
糖尿病性神経障害
3大合併症の中でも発症頻度が一番高いと言われているのが、この神経障害です。

1.末梢神経障害
 血糖のコントロールが悪く高血糖の状態が続くとブドウ糖が神経細胞の中に入って、神経の働きが低下してしまいます。もし、徐々に起こった両足のしびれ、痛み、足の裏に何か張り付いたような感じであれば、糖尿病性神経症である可能性があります。
 血糖コントロールをすると治ってきますが、高血糖ままで放置しておくと長年の間に徐々に悪化し、ひどい場合には歩行障害が出てくることもあります。また、長期間続いた糖尿病性末梢神経障害は治療(血糖のコントロールと神経障害の治療)をしてもなかなか治らない事があり、気長に治療を続けなければなりません。
 糖尿病性末梢神経障害で注意すべき事は、足の痛みや温度に対する感覚が鈍くなっていることです。毎日足を見て傷があれば必ず医師に相談して下さい。

2.自律神経障害
 自律神経は内臓などをコントロールしている神経です。この神経が変調をきたすといろいろな障害が起こってきます。立ちくらみ、無痛製心筋梗塞、顔面神経麻痺、こむらがえり、下痢、胃腸障害下、排尿障害、発汗異常、起立性低血圧などの症状がみられます。
合併症を防ぐ10か条
1.食事、運動、薬の服用を厳守する
2.定期的に血糖値を測り、記録する
3.1日に2回は頻繁に血圧を測る
4.半年〜1年に一回詳しい目の検査を受ける
5.1月に一回HbA1c又はグリコアルブミンの検査を受ける
6.年に1回、尿たん白の検査を受ける
7.血中脂質の検査を受ける
8.毎日、足と皮膚のチェックをする
9.たばこをやめる
10.自分の糖尿病に責任をもつ!

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