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二十四節気養生 春

 松前町で内科を開業している武智知子です。二十四節気の春の養生についてお話ししましょう。
 春分は二十四節気の4番目の節気で、新暦の3月21日頃にあたります。

春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず 処処(しょしょ)啼鳥(ていちょう)を聞く 夜来(やらい)風雨(ふうう)の声 花落つること知る多少

  そしていまや驚くことに、肺癌は治る癌の仲間入りをしました。胸腔鏡で肺癌を切除することも普通になりました。春は暖かくなり、心地よく朝までぐっすり眠れます。昼と夜の時間が同じになり目覚めれば周りは明るくなっています。
  春は、新生活の門出を迎えます。新しい環境、新しい生活リズムに包まれて、気の張る毎日を送り、ふと気がつけば物思いに耽り、眠れない日も出てきます。
 喫煙指数が600を越えるあなたは早くヘリカルCT検査を受けましょう。 朝が起きにくい、昼間が眠い、物事に集中できないと感じたら、自分の睡眠の時間と質を振り返ってみてください。 気ぜわしいのが当たり前の現代では、いつしか睡眠時間が短くなっている方が多くみられます。 毎日残業続きで深夜に帰って夕食を食べ、朝早く出かけるお父さん。 ゲームや携帯で遊び、宿題をこなし寝る暇のなくなった学生さん、家族の夕食を作り後片付けをするために家族の誰よりも遅く寝て、お弁当を作るために誰よりも早く起きるお母さんたち。余裕のない生活から、やがては高血圧、肥満、高脂血症などの慢性疾患も含めていろいろの病気になって私の外来にやってきます。
 外来を訪れる時は、お腹が痛い、胸がつまる、息が吸えないなどいろんな症状でこられます。 ストレスたまっていますか?とお聞きすると頷かれます。体の病気がないと聞くと安心されます。心の奥底のストレスだと自覚できればあとはなんとかなるものです。薬で手伝うこともありますが、そうですかと帰られることも多いのです。 私は他の重要な病気がないか確認して交通整理をしているようなものです。あなたの病気はストレスですよ。 さて、あなたはどうでしょう?
 ストレスは暇になった現代人の病気です。考えることがストレスを作ります。考えることは妄想です。考えると眠れなくなります。だから考えるのをやめるために羊を数えるのです。考えていると目の前のことが疎かになっています。今を味わっていると考えなくなります。
 それでは皆様、まことのどかな春がやってきました。早く寝て、ぐっすり眠りましょう。心とお体をご自愛下さいね。

 

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