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松前町で内科を開業している武智知子です。二十四節気の夏の養生についてお話ししましょう。 まずは小暑から。これから暑い時季に入っていきます。昼が長くなり汗をかいて体力を使うので,お昼寝をお勧めします。夏の暑さから身を守り,疲れを癒やしてくれます。 小暑のお勧めの食材です。 お魚は鮎です。大洲の鵜飼は鮎の伝統的漁法ですね。 春に清流を遡上して,七夕の頃に成魚となります。実りの秋に卵を産み人生を終えます。 鮎は,香り豊かな身とともに,内蔵のほろ苦さが味わいの魅力の一つですね。「香魚」とも「川魚の王」とも言われます。魚の下処理がいらないので簡単に一品できあがります。暑さに疲れたお母さんにはもってこいの食材ですよ。 カルシウムやビタミンDが豊富で、骨や歯を丈夫にし、精神を安定させます。ビタミンAは、皮膚や粘膜、目の健康に働きます。養殖アユには、不飽和脂肪酸のEPA・DHAが多く、コレステロール値を下げ、血液をサラサラにします。特にDHAは、脳の記憶力・学習能力を高めてくれます。老化の進行を抑制し、生殖機能を高める働きをするビタミンEが、魚類中では最も多く含まれているのも嬉しい。内臓には、蛋白質の合成、炭水化物や脂質の代謝を促すビタミンB群も豊富です。 次は蜆です。 昔から「土用のシジミは腹ぐすり」といわれ,夏バテを防いでくれます。 シジミは、「生きた肝臓薬」ともいわれています。必須アミノ酸の一種であるメチオニン、タウリン、ロイシンは、肝機能を高めます。鉄分やビタミンB12は、貧血を予防してくれます。ビタミンB2は発育を促します。亜鉛は味覚障害の予防効果があります。またカルシウムも豊富です。 シジミの味噌汁は、出汁いらずで嬉しい一汁ですね。 夏は皆がかぶりつく西瓜です。90%以上は水分ででています。子供達の水分補給にうってつけ。(果物はカロリーがあるので、糖尿病の人や肥満の人の水分補給はお茶にしましょうね。) カリウムやシトルリンは、利尿を促進して腎臓の機能を助けるので、むくみ、高血圧、二日酔いを改善する効果があります。赤い色素のリコピンは、強い抗酸化作用があり、癌や老化を予防します。 わが愛媛県伊予市唐川特産の枇杷の葉茶(ビワノハ茶)の登場です。 身近に素敵な食材があったのですね。私もまだ未体験でした。この夏は枇杷の葉茶を試してみます。 抗癌効果のあるアミグダリンやタンニン,脂肪を溶かすサポニンを含み,咳止めや去痰,利尿促進効果のほか,暑気あたりや食欲増進,滋養強壮にもよいとされています。 他にも、おなじみの鰻、茄子、トマト、南瓜、ゴーヤ、枝豆、とうもろこしなど、旬の食材はいっぱいありますよ。 それでは、皆様、小暑を味わいつつ体をいたわってお過ごしくださいね。 陰陽おじさんの知恵袋 http://jinshodo.blog.fc2.com/blog-category-85.htmlを参考にさせて頂きました。 |
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