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ヘリカルCTで撮影した 早期肺がんの写真 |
癌によって亡くなる方のトップは肺癌です。 肺癌は最近まではみつけるのも治療するのも難しい癌でした。一枚の胸部レントゲン写真では背中から胸までの厚みが全て含まれます。胸板17cmがたった一枚の写真になるわけです。 私が医者になった頃より少し前にCT検査があらわれました。画期的な診断法で、身体の断面を1cmずつ輪切りにしてみることができます。 それでも思うように治る肺癌をみつけることができませんでした。そうするとまた、画期的な検査が現れました。ヘリカル CT検査です。20秒ほど息を止めている間に、肺を螺旋型に上から下まで一気に撮影してしまいます。それまでの CTでは1枚ずつ息を止めていたのです。 人間必ず同じように息を吸って止めることが出来ないので、写真の間にすきまができていたのですが、ヘリカル CT検査では、とりこぼしがなくなりました。もっと良かったのは、ちょっとでもおかしいと思う影があったら、1から2 mmという細かさでもう一度撮り直すことが、簡単にできることです。そうしてようやく 大きさわずか5mmの肺癌でもみつけることができるようになりました。 そしていまや驚くことに、肺癌は治る癌の仲間入りをしました。胸腔鏡で肺癌を切除することも普通になりました。 肺癌の原因が煙草であることは誰もが知っています。煙草を吸う量が多いほど、吸い始めた年が若いほど肺癌の危険は増えるといわれています。1日の煙草の本数と吸っていた年数をかけ算すると喫煙指数というのがでます。喫煙指数が600を超えると肺癌になる確率がうんと増えてしまいます。煙草1日20本吸う人は30年吸うと肺癌になる確率が増えるということです。20歳で吸い始めるとなんと、まだまだ若い50歳です。 喫煙指数が600を越えるあなたは早くヘリカルCT検査を受けましょう。 |
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