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甲状腺機能亢進症


原因

人間の身体の中には細菌やウィルス、癌等の外敵から身体を守るため”免疫”という防御機能が存在しています。この防御機能をつかさどる、免疫担当細胞(リンパ球、貪食細胞)などの失調が原因と考えられています(自己免疫疾患と呼ばれています)。
症状
未治療時は発汗過多、体重減少、動悸、振戦、月経不順、不妊症などの症状があります。眼球突出は甲状腺機能に関係なくあらわれます(機能亢進が出現する前に生じる場合、同時に生じる場合、機能亢進が治った後に生じる場合)が、日本人は西欧人に比べて少ないといわれています。目がでたようになるだけでなく(目線がきつくなったりします)、まぶたが腫れたり、涙がでたり、物が二重に見えたりすることがありますが、失明する事は希です。眼症状は機能亢進症状に伴う場合、先行する場合、後に出現したりします。高齢者は若年者に比べ、症状がはっきりせず、不整脈(心房細動)、心不全のみあらわれることがあります。また心臓弁膜症がありますと心不全がさらに悪化し、危険な状態になることがあります。また弁慶のなきどころ(下腿前面)に限局性の浮腫(色素沈着、剛毛を伴うことがある)がみられることがあります。糖尿病の血糖コントロールも悪化します。
治療
薬(メルカゾール、PTU)は治療開始後約1カ月から2カ月で効果が現れ、規則正しい服用が必要です。症状が消失しても薬によって抑えられているだけで、病気が治ったわけでなく、服薬をやめるとやがて元に戻ってしまうことが多いので医師の指示なく勝手に中止しないでください。又3年間薬剤服用後の寛解率は約30%、10年間で約70%ともいわれ、服用中止後約1年以内に再発することが多いと言われています。東京の伊藤病院のデータでは15年経過しても約四分の一の患者が以前として機能亢進の状態で、治療が必要であることを示しています(図3)。大変まれですが、薬のために好中球(白血球のひとつ)減少症が、約0.1%の頻度で生じると言われています。症状は扁桃腺炎をおこし、高熱とともに喉の痛みが起こります。この様なときにはただちに薬を中止し、来院してください。薬を飲み初めか再び飲み初めて3カ月以内に起こることがほとんどです。特に併用してはいけない薬はありませんので、他の薬を飲む場合でも一緒に飲んでください。投薬開始後、約二ヶ月でFT4及びFT3が正常化し、メルカゾールを減量していきます。投薬後半年で一日一錠で正常に保たれるようになります。


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